英語嫌いな経理パーソンのブログ
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経理業務

経理業務の基本と実務:機密情報の保持編

情報を漏らさない

会社員であれば誰でも当てはまりますが、特に経理社員は会社の様々な情報を入手できる立場にあります。
多くの会社では就業規則で、業務上知り得た情報を外部へ漏らしてはいけないという、機密保持のルールを定めています。
たとえ規則で決まっていなかったとしても、倫理的にもそうですしその他の法律でも抵触することが考えられますので、機密保持は会社員として当然従うべきルールとなります。
機密保持の必要がある情報とは、公式発表前の業績は想像しやすいかと思いますが、それ以外にも下記のような物も経理社員は入手しやすい状況にあります。

業務提携
従業員の給与
家族構成

など、業務上知り得た非公開情報はすべて秘密事項に当たります。
業務上必要があった場合にはその件で別の人と話をする機会はあるかと思いますが、第三者に聞かれる可能背がある場合には避けるのが賢明です。
「壁に耳あり障子に目あり」とも言いますし、どこで社外秘情報が漏れるかわかりません。
喫煙室でしてしまった社外秘情報が外まで広まってしまうと言うことは考えられる物です。
頭に思い描いたことをぱっと口にしてしまう癖がある方は十分注意すべきですね。

情報を利用しない

今までにお話ししたとおり、情報を外部へ漏らさないことも重要なのですが、それだけではなく自分が得た情報を本来の目的外に利用しないと言うことにも注意が必要です。
最も有名なものとしては「インサイダー取引」が挙げられます。

内部者取引(ないぶしゃとりひき)またはインサイダー取引(インサイダーとりひき、insider trading)とは、未公開情報を不法に共有・利用して証券市場取引を行い、情報を持たない投資家に損害を与える犯罪的行為をいう。
(Wikipedia 内部者取引より)

経理社員は先ほど例にも出した非公開の業績や業務提携情報を素早く入手できる立場にあり、それが公表されたことにより株価がどのように変動するかをある程度予測ができます。
経理社員が自社の株式を購入する場合には確実にインサイダー取引の疑いがかかるため、通常の購入方法は控え、従業員持株会のような福利厚生制度でのみ自社株式の売買をしたほうが良いですね。
もし通常の購入をしたいと思った場合、一応ルール上は禁止されていないケースもありますが、事前に会社に対して購入時期や売却時期、売却理由等の申請が必要など、かなり制限がかかります。
あらゆる情報が入ってくる経理社員は特に気をつける必要があります。

情報の紛失に注意する

社内情報というのは、自分が発信したことによる影響で漏れたり、自分が意図して利用すること以外にも外部へ漏れるケースがあります。
それは喫煙室での不用意な雑談の中からかもしれませんが、それ以外にも情報の紛失に注意する必要があります。
例えば、鞄の中に会社の資料を持っていることや、ノートPCを持ち運ぶケースは珍しくないと思います。
特にリモートワークが増えていると、業務上必要な情報はデータや紙で持ち運ぶことになります。
その際に、電車の網棚に鞄を置いたまま忘れてしまうことや、泥酔した状態で道端で寝てしまい盗まれることも考えられます。
その他にも、PC作業中にウイルス感染してしまい、情報が抜き取られることもあります。

上記内容は大抵は本人が適切な情報管理をしていれば防げるものなので、網棚には荷物を置かない、社内情報をもったまま飲酒しないウイルス対策ソフトを導入し、不必要なサイトにはアクセスしない等の対策を心掛ける必要があります。
日々の注意が社内情報の機密保持には重要なこととなります。

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レイ
I'm an accounting person who doesn't like English. (私は英語が嫌いな経理パーソンだ) この文章すら翻訳サイトを見ないとわからない、英語力ポンコツ経理パーソンのレイです。 このブログは私が最近始めた英語学習(?)法と経理実務経験をご紹介し、経理の仕事に興味を持ってもらうことを目標としています。

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